済州島の森の中、一棟貸しペンション「D1250」の主人は元CF業界のロケーションマネージャー。全面ガラス張り、1組限定のプライベートハウスに込めた設計思想と、プール付きバケーションレンタルが韓国で育つまでの手応えを語る。

宿泊タイプ: 一棟貸しペンション
住所: 済州特別自治道 西帰浦市 大浦洞西路70番ギル 58-18
客室タイプ: D1250プライベートハウス(ベッドルーム3、バスルーム2、リビング、キッチン、ロフト)
付帯施設: バーベキュー、屋外プール、屋外デッキ、室内ルーフトップ、サンベッド、パラソルなど
周辺観光地: 中文観光団地、如美地植物園、天帝淵滝、中文セクダル海水浴場、漢拏山展望台など

Q こんにちは。施設の紹介と自己紹介をお願いします。
こんにちは、プライベートハウスD1250を運営しているキム・ヤンミです。この場所は、以前別の名前で営業していた建物だったんですが、私が直接リモデリングを担当して、今のD1250のデザイン全体をリニューアルしました。そうして誕生した宿が、D1250という新しい名前でオープンして約3年になります。
D1250は独立した一棟貸しペンションで、1組のお客様だけが利用できるプライベートハウスです。建物は部屋が3つ、大きなリビング1つ、バスルーム2つ、2階の室内ルーフトップで構成されていて、屋外デッキやバーベキュー施設、屋外プールも別途用意しています。基準人数は最低6名ですが、宿泊されるお客様全員がベッドを使えるよう、ダブルベッドと二段ベッドを合わせて計5台設置しました。なので最大12名まで収容可能で、必要に応じて追加の布団も提供しています。
Q 済州島の中でもこの隠れた場所をどうやって見つけたのか、どんなインスピレーションで宿をデザインされたのか気になります。
もともと私はCF広告の分野で15年ほど働いていて、済州島のロケーションマネージャーを担当していたので、済州島の良いといわれる場所はほとんど回ったことがあるんです。そんな中、偶然この場所を発見して、とても気に入って、既存の建物を自らリモデリングしてD1250をオープンすることにしました。ここは木々や森など周辺の景観がよく整っていて、森の中にいるような感覚でありながら、遠くに海も眺められるのが最大のポイントです。景色が良いのはもちろん、宿から車で5分の距離に市内があるほど立地も抜群なんです。
だからこの空間を見て、1組が泊まるのにぴったりの場所だと思い、プライベートハウスとして作ってみようという計画を実行できました。私はインテリアを専攻したわけではないんですが、できる限りプライベート感を出したくて、今のインテリアになったんだと思います。
もしD1250が複数棟の建物だったり、いくつかの棟に分かれたリゾートだったら、外部から他の人が入ってきたり客室が見えたりするでしょうけど、私たちは建物がたった1棟、出入口もたった1つしかないので、1組だけが他人の邪魔を全く受けずに利用できるんです。だからD1250は建物のすべての窓が全面ガラスでオープンになっています。ここに来られた方が、より自由だと感じてもらえたらいいなと思って生まれたインテリアなんです。



Q D1250のロゴもとてもユニークで素敵ですね。この名前にはどんな意味が込められているのですか?
名前の意味は大げさなものじゃないんです。ただ、宿が位置する住所、ここ大浦洞(デポドン)の頭文字を取ったアルファベットDと、1250番地を合わせてD1250という名前になっただけです。シンプルでしょう?(笑)
ロゴは作ったばかりなんですが、済州島の「ジョンナン(정낭)」をシンボル化して作りました。済州島のジョンナンは、済州島の伝統家屋の門の役割を果たす3本の木の柱で、済州島を代表する記号でもあるんです。なのでD1250も済州島にある宿ですから、この記号を少しアレンジしてロゴにしてみたらどうかと思って、今のロゴが誕生しました。
もう1つ隠れた理由は、実はD1250をこの場所だけでなく他の場所にも展開する計画があるんです。今ここを1号店としてスタートして、将来済州島の東西南北どこでも別の拠点をオープンしたときに、共通のロゴを使う必要性を感じて制作したんです。
Q D1250のような一棟貸しペンションならではの魅力は何ですか? そして、ここで一番自慢したい空間はどこですか?
やはり一棟貸しなのでプライベート感が最大の魅力でしょうか。特に私たちはたった1棟しかないので、空間が広々としてゆったりしていて、他のところよりも快適に休んでいけるという点もあります。このおかげか、一度来られた方がまた訪れるケースがすごく多いんです。再訪される方は主に5日から1週間ほど長期滞在されることもありますし、静かに執筆するために来られたお客様もいました。ここは森に囲まれて外部とは遮断されているという特徴のおかげで、とても静かですし、かといって観光に出かけたり買い物したりするときは市内と遠くないので移動がとても便利だというメリットがあって、また来てくださるんだと思います。
D1250は全部私の愛情が込められた場所なので1つだけ選ぶのは難しいですが、一番自慢したい場所を挙げるとすれば、屋外にあるプールです。一棟建物の下側に位置する屋外プールは、木々が茂った夏には涼しい風を感じながら泳げますし、月が明るい夜は本当に照明がいらないほど明るい月明かりの下でロマンチックに泳ぐこともできるんです。まだ温水プールではないので、冬は水が冷たくてプールは5月から秋まで利用できます。もちろんD1250を訪れるお客様は、事前予約すればどなたでも利用可能です。



Q D1250は部屋も多くて空間も広いので、他とは管理方法も違うでしょうし、清掃も大変そうです。
一棟貸しペンションだからといって、清掃が大きく違うわけではありません。特にD1250は寝具管理はもちろん、すべての内外部清掃を業者に頼まず、私たちが直接担当しています。外部業者よりも自分たちで掃除するほうが信頼できますし、隅々まで見て、もし手を加える場所がないか確認するのにも良いんです。
やはり空間が広くて大きいので、高いところや手が届きにくいところを掃除するときが一番大変ですが、全面ガラスなので綺麗に外を見ていただけるようガラス清掃にもかなり気を使っています。ベッドも1つ1つ動かして、床までしっかり拭いています。全体的な造園管理は私たちだけでは難しいので外部に任せていますが、ルーフトップや庭など細かい部分は私とスタッフで一緒に管理しています。
Q インスタグラムに済州島の美しい姿をたくさん共有されていますね! 写真撮影やSNS運営のコツがあれば教えてください。
正直に言うと、SNSはちょっと苦手なほうなんですが、私はロケーションマネージャーなので、場所をカメラにうまく収めなければならないのが仕事で、写真撮影は比較的自然なことなんだと思います。D1250のSNSを始めてからまだ日が浅いので、まだそれほど多く投稿できていないんですが、一般的な済州島の姿よりも、もっと違う済州島の姿を捉えてお見せしたいという思いはあります。
人々が済州といえば思い浮かべる姿って、だいたい似たり寄ったりじゃないですか。そのイメージから脱却して、本当に美しくて良い場所をお見せしたいんです。なので宿の運営以外にも進めている別の仕事の中で、まさにこのコンセプトを込めて「どこにもなかった済州」というタイトルを掲げ、ハガキを作って展示会を開いたこともあるんです。宿に泊まられる方には、このハガキで作ったウェルカムカードを提供しています。
宿で運営するSNSなのに、こういう新しい写真を載せるのは少し違和感があるんじゃないかな? という心配と慎重さから、あまり写真を多く載せなかったんですが、思ったより反応が良かったんです。私がSNSに載せた写真を見て、たまにここがどこなのか気になるという方もいらっしゃいます。本当の済州島が気になって来られる方も本当に多いので、これからはSNSを通じて、あちこちに隠れた良い場所も紹介していこうと思います。
D1250はプライベート宿の特性上、チェックインやチェックアウトのときに運営者がお客様と直接顔を合わせることはありません。快適で自由に宿を利用していただけるよう、チェックインもセルフでしていただき、外出される際も特別なご要望がない限り、事前にお伝えして誰も宿に入らないようご案内しています。なのでこのときSNSも活用しています。気になることやご要望は、個人連絡先やDMで連絡いただければ、できる限りすぐに対応しています。


Q 自然と陽光を取り込んだ空間というキャッチフレーズの通り、全面ガラス、タイル、屋外デッキ、ロフト、プール、造園まで、1つ1つのインテリアに細心の注意を払われた感じがします!
D1250は全体的に、できるだけ自然そのままを活かす感じを入れてみようと思いました。この空間はカップルや友人同士だけが来るわけではないので、客室ごとに分けることも必要だろうと思い、内部にドアも付けましたが、実はできる限りオープンにしておこうとしました。自然に戻って何も考えずにゆっくり休んでいける空間、とでもいいますか。
四方が森で、近くに建物も住民もいないので、一晩中騒いでも騒音問題がないほど、パーティーをするのにも本当に良い空間です。これを意識して大型Bluetoothスピーカーも設置しました。また、生い茂った緑豊かな木々を眺めながらヒーリングもできるので、夜はパーティーを楽しんで、昼は休息できる、両面を満たせる空間だと思っていただければと思います。夜は星もよく見えますし、特に満月が昇ったときのプールの雰囲気が本当に良いんです。まさに月光浴泳とでも言えるくらいです。
インテリアを専門的に学んだわけではないので、最初に作るとき、そして管理して手入れしながら大変じゃなかったといえば嘘になります。でも自分の手で作る自分の家だと思うと、やはり自分でやるしかなかったんです。宿に使う照明やスイッチなども1つ1つ選んで、テーブルの場合はパイプをつないで全部塗装もして自分で製作しました。こうして見ると、あちこち手が入ったところが本当に多いですね。
職業柄、済州島で良いといわれる場所はほとんど回りましたが、D1250にはここでしか味わえないプライベート感と快適さがあると思います。あまり派手なインテリアで負担を感じる場所ではなく、シンプルな空間でもありますし。都心の音よりも自然の音がよく聞こえて、確実に休んでいけるのがD1250です。
Q ミュージックビデオの撮影地であり、有名人の休息空間としても知られていますが、人気を実感するのはどんなときですか?
D1250が誕生してもう3年目になりますが、その間多くの芸能人の方々も訪れ、アイドルのミュージックビデオの背景に出演したこともあります。またテレビCMにも出ましたが、このようなケースは私の本来の職業と少し関連があるようです。直接うちの宿を探してオファーをくださったところもありますし。こうして宿が映った場面をD1250のホームページに載せた以外は、特に別途PRしたことはないんですが、むしろその芸能人のファンであるお客様が、どうやって知ったのかうちの宿を訪ねて来られて、宿を背景にミュージックビデオのワンシーンを真似て撮影し、SNSに載せるケースもあったんです。私たちもすごく不思議で感謝でした。
このおかげか、宿の予約率は本当に安定しています。夏は常にほぼ満室ですし、オフシーズンでも週末は予約がいつもいっぱいの状況です。主に友人同士で遊びに来られる場合が一番多いです。また宿の規模があるので、会社の研修で来られることもありますし、家族単位で来られることもあります。2名で宿泊するには空間が広いのですが、カップルの方もたまにいらして、全体のお客様の中で10%くらいは占めていると思います。


Q ONDAのサービスはどうやって知りましたか? 使ってみてどうでしたか?
ONDAは、実際このサービスを利用している知人の紹介で知りました。私たちはそれまで宿の予約管理プログラムの存在自体を知らなかったのですが、ONDAのおかげで予約管理プログラムというものを初めて使うことになったんです。
システムや全般的な利用は本当に良いと思います。リアルタイム予約カレンダーを使って直接予約を受けられるので、ホームページでお客様の予約をすぐに受けられるというメリットもありますし、私はいろいろな仕事をしているのでPCをよく見ることができないんですが、モバイルアプリがあるので他の場所にいたり他の仕事をしているときも、宿関連の用事があればアプリで通知が来るんです。なのでその都度すぐに確認でき、すべてを一目で把握できるというのが最大の利点だと思います。モバイルアプリでも予約の作成、キャンセル、部屋のブロックなど予約管理ができるので、今まで便利に利用しています。
Q 最後に、宿の近くの隠れた見どころや、おすすめのグルメを教えてください!
D1250は西帰浦市内や中文観光団地と本当に近いので、様々な見どころや観光地に簡単に行けます。中文観光団地だけでもテディベアミュージアムや如美地植物園、天地淵滝、ICCセンターなどがありますし、西帰浦ワールドカップ競技場やセクダル海水浴場も散策するには良い場所です。
済州島内でも特に観光地として発達した場所なだけに、グルメも本当に多いです。まず「コッテジ ヨンタングイ(꽃돼지 연탄구이)」というレストランは豚肉が本当においしいですし、キンパとガーリックシュリンプが味わえる「中文 オフセウシ(중문 오후새우시)」や、ボマル(巻き貝)カルグクスの名店「ボマルスドゥリ カルグクス(보말수두리 칼국수)」も有名なお店です。また済州島といえば海を抜きにできないじゃないですか。なので夕方や涼しい昼間には海を眺めながらカクテルを楽しめる「バダダ ラウンジバー」に行ってみるのはいかがでしょうか。またセクダル海辺の入口にもアメリカンスタイルのパブ「ザ・クリフ バー」があって、そこでもビール片手に海辺を楽しめます。