浦項の海辺に立つS.Fiestaは、ペンション・レストラン・ルーフトップを一つの建物に詰め込んだ複合施設だ。代表が語る「祭りの空間」の裏には、客室4室で食事もプールも回す独特のモデルがある。

宿泊施設タイプ: ペンション
住所: 慶尚北道 浦項市 北区 ヨナムポギル21ボンギル 15-8
客室タイプ: デラックスルーム、スイートルーム
付帯施設: S ルーフトップ、S.Fiesta レストラン、駐車場、オーシャンビュー、屋外プール、カフェ、スパ
周辺観光地: ヨンイルデ海水浴場、浦項市立美術館、カフェ通り、ファノ公園、浦項運河など

Q こんにちは。施設紹介と自己紹介をお願いします。
こんにちは、浦項 S.Fiesta 代表のイ・ジョンフンです。当施設は2階レストラン、3階宿泊施設、4階ルーフトップカフェからなる複合商業スペースで、3年前にオープンしました。お泊りいただきながらレストランで食事をし、その横の屋外プールで泳ぎ、ルーフトップカフェでコーヒーとデザートを楽しむなど、一つの空間で宿泊・食事・レジャーのすべてを解決できる構成にしたプロジェクトです。
S.Fiestaは当初私がすべてオープンしましたが、現在はレストランやルーフトップカフェなど部門ごとに経営者を置き、私はペンション運営のみに注力しています。私が一人で運営していた頃は、ペンション宿泊者にレストラン10%割引を提供していましたが、今は食事の割引をなくした代わりにルームサービスを提供しています。また、宿泊のお客様には4階ルーフトップカフェの10%割引クーポンもお渡ししています。
3階の宿泊施設には2人部屋が3室と、団体向けのスイートルーム1室の計4室があります。スイートルームは4人部屋で最大6名までゆったりご宿泊可能ですが、時折それより1〜2名追加できるか聞かれた際は、不便でも大丈夫か確認した上で許可しています。
スイートルームの特別な点は、ベッドの後ろにある畳スペースですね。余った空間を活用しようと厚いパッドを床に敷いて場所を作ったところ、そこで寝たり、お茶菓子を楽しんだり会話を楽しんだりと、お客様に喜んでいただいています。ワンルーム型ですがカーテンが付いていてパーティションのように客室を分けられるのもメリットとして作用しているようです。(笑)
Q 施設名「S.Fiesta」に込められた意味が気になります!
「S.Fiesta」のFiestaはスペイン語で祭りという意味で、Sは私が過去に最初に運営していたフレアカクテルバー「S Bar」の名前から取りました。ここでのSはシックスセンス(六感)を意味し、五感ではなく六感、つまり後天的な努力で人々に喜びと楽しさを届けたいという思いが込められています。以前運営していたカクテルバーのノウハウも持ち込み、より複合的なパーティースペースを作りたいという願いを、最終的にこの「S.Fiesta」という名前に込めました。おかげで現在、2階のイタリアンレストラン「S.Fiesta」、3階の宿泊施設「S.Fiestaペンション」、そして4階の「Sルーフトップ」カフェを一緒に運営しています。
以前は宿泊施設が活性化していなかったため、プールをレストランのお客様にも開放し、客室が空いていれば泳いだ後に着替えたりシャワーを浴びたりできるようにしていました。しかし今は宿泊施設が活性化したため、宿泊客のみにプールを開放しています。レストランからプールが見えるので完全プライベートな感じは少ないですが、私たちはむしろこれを活用してオープンな空間であることを強調しようと努力しました。
代わりに3階宿泊施設から宿泊客だけが単独で降りられる階段を通じて2階プールへ移動できるよう、しっかり空間を区分しています。もちろん人々がわざわざパーティーを楽しむためにレストランを訪れるわけではないでしょうが、ワクワクする雰囲気に触れられる、祭りを開く空間を作りたかったんです。

Q 多様な施設と宿泊を同時運営されて、直接感じた複合運営のメリット・デメリットは何ですか?
一つの空間に宿泊施設、レストラン、カフェ、プールなどがすべてある複合運営の最大のメリットは、本当にエキゾチックで新しい感覚そのものだと思います。国内にこういう場所があまりなく、なんとなく外国にありそうな感じを追求しようとこのプロジェクトを始めたのですが、実はエキゾチックというのは馴染みのない文化という意味でもあるじゃないですか。だから当施設を訪れたお客様は、ここをエキゾチックで馴染みがないゆえに特別な空間だと感じられるんです。
実はS.Fiesta自体が複合空間なので、宿泊客だけでなく一般のお客様もレストランやルーフトップカフェを訪れに多く来られ、むしろ宿泊される方は自分だけの時間を望まれます。だから宿泊客には客室で直接レストランの食事を楽しめるようルームサービスを提供しているんです。
デメリットは先ほど申し上げたように、ペンション宿泊客は単独でプール利用を望まれるのに、当施設のプール構造は開放的な空間なので少し負担に感じる方がいらっしゃいます。最近はそういった視線を気にしない大胆な方も多いですが、やはり時折集客にデメリットとなりますね。食事中に横で泳いでいると、ご年配の方や気まずく感じる方は違和感を持たれることもあります。でも実際にこういう文化に触れた方は自然に食事を楽しまれます。
3年が経った今は、多くの方がこの場所の特性と雰囲気を理解して訪れてくださるので、より気楽に楽しんで帰られるようです。今すぐ慣れなくても、S.Fiestaのような場所が増えれば、次第に宿泊文化も多様化できると思います。複合運営はメリット・デメリットが明確なので、今後別のペンション事業をする際はこの部分を補完して、エキゾチックでありながらプライベートな楽しみ方の文化を作りたいです。
Q 全体的に感性的なインテリアと小物が目を引きます! 一般的なペンションと部屋の構造もかなり異なりますが、どのように施設を構想されたんですか?
私たちもペンションは初めての試みでしたので、S.Fiestaは考えた通り100%完璧に出来上がった作品ではありません。建築デザインと施工など最初から最後まで通して一つの業者と協業したかったのですが、変数が生じてできませんでした。また建物の構造上、決まったフレームの中で可能な方法を模索しなければならなかったので、試みも限定されました。それでも決められた枠の中で構成を合わせようと努力した結果、一つの空間はスイートルームに、残りの空間はスイートルームほどの空間を三等分した後2人部屋に構成し、独特な客室構造が生まれたようです。
例えば当施設の客室を見ると、テレビがキッチン設備と一列に配置されています。料理する人と食事する人が一つの空間で一緒にテレビを視聴できるようにしようという考えと、長方形の土地の形に合わせて構造を組まなければならない観点が重なって出たアイデアです。(笑) 細長い土地のおかげで、客室前を開けてオーシャンビューを確保することもできました。ここで少し残念なのは、元々2人部屋の横に山があってオーシャンビューとマウンテンビューの両方を備えていたのですが、最近隣のビルが工事中でマウンテンビューが消えてしまった点でしょうか。
デザインとインテリアの場合、専門家ではありませんが幼い頃美術が好きだった妻が自分の色感で直接すべての小物を選んで飾り、私は施工を担当しました。レストランはもちろん、プールとオーシャンビューのエキゾチックな雰囲気も、私たち二人とも旅行が好きで、特に妻が結婚前に外国に長く住んでいたおかげでこんな感覚を切望し、自然と反映されたようです。
また私はカクテルバー運営時代、国内外の様々なフレアバーを見て回りパーティー文化に慣れ、韓国にまだない、若者と年配者が一緒に気兼ねなく交流できる空間と文化を作ることが夢でした。しかし文化の違いで誤ってアプローチすると違和感を感じることもあるので、自然に融合させる方法を多く悩みました。私たちも最初は文化の違いでこういう雰囲気に躊躇しましたが、今は自然に一緒に交流するように、この空間でそうした文化がうまく育まれることを願っています。

Q 客室内部の構成やインテリアがペンションというよりホテルに近いですね。特に一般的なペンションと違って自炊不可の客室もありますし!
私たちの最終的な夢は実はホテル運営なんです。だからホテルのような清潔な客室を作ろうと、2人部屋はキッチンをなくして自炊不可で運営しています。代わりにルームサービスを通じて客室内で食事できるようにしました。団体用のスイートルームにはキッチンを設置しています。S.Fiestaペンションの最大の長所は市内に位置し、他のペンションではできないデリバリー配達圏内に入っているという点で、最近はデリバリーアプリがよく発達してすべての食べ物を注文できるじゃないですか。だから立地的メリットがあります。
中には、ペンションなのになぜ自炊不可なのかと聞かれる方もいます。でも年を重ねるごとに、自炊よりデリバリーを好む方が増えているんです。材料を準備してくる手間もありますし、来られてデリバリーを頼めば客室に食べ物の匂いも残らないので施設を清潔に利用でき、清潔さと便利さを多く好まれます。
こうした部分を活かして最終目標はホテル、あるいはもう少し発展した形のプールヴィラを建てたいです。プールを備え、プライベートでありながら一緒に交流する空間を作って、ヒーリング、健康、食事、そして文化のある一つのリゾートを作りたいという気持ちです。私たちは目先のお金より夢を重視するので、他人がやらない新しい部分に挑戦してみようと思います。
Q 多様な付帯施設を備えたS.Fiestaペンション! 最も自慢したい空間はどこですか?
まず私たちなりに施設の清潔さにかなり気を配ろうと努力していますが、その中でもペンションの最大の自慢を挙げるとすれば2階の屋外プールです。オーシャンビューを眺めながら泳ぐこともでき、プールサイドにはティーテーブル、サンベッドなどが用意されていて、宿泊客は2階レストランに料理を注文して食べながら泳ぎまで一緒に楽しめるんです。このように外部で両方を一緒に楽しめるようにすることで、ある意味この空間で私が望む「フィエスタ」という意味がすべて実現されます。だからプールはS.Fiestaの中心となる空間だと言えますね。
オープン初期、私がレストラン運営をしていた時はクラブパーティーやプールパーティーを開き、常に音楽と人々が融合する空間としてこの場所を活用していましたが、部門が分かれた後は2階の経営者と私が追求する方向が少し違うので、融合を一時停止しました。もちろん今もその空間を活かそうと話はしていますが、私は雰囲気とロマンを追求し、経営者はやはり事業性を追求しなければならないので、結果的に目標が異なるんですよね。残念ではありますが、2階屋外プール空間は最も愛着のある場所です。
代わりに最初のプロジェクトはこうして挑戦を終えたので、次のプロジェクトは私が目指す方向を補完して活かして進行しようと準備中です。

Q インスタグラムだけでなくYouTubeまで多様なSNSを活用する、S.Fiesta独自のマーケティング秘訣はありますか?
実は私の友人にYouTube講師がいて、数年前からYouTubeをやるよう勧められていて、今年お遊びでYouTubeチャンネル運営を始めました。YouTube講義を見ながら編集プログラムやPhotoshopも学び、一つずつ試している最中です。本格的にやろうと決心したところ繁忙期が始まって休んでいましたが、質問を受けたので今また再開しなきゃですね。(笑)
普通、人々がペンションに遊びに来る時に最も好むラーメン、お菓子などを紹介したり客室を紹介したりと、継続してコンテンツを生産しようと思っています。やはり最近のSNSの中でYouTubeがトレンドなので、YouTube動画コンテンツ活用を通じて広報を多くしようという計画を立てました。
実はブログは違う方もいらっしゃいますが、広告での宣伝が多く信憑性が落ちると思って運営するのが少し難しいSNSです。だから私はインスタグラムを着実に活用していましたが、確かに写真で見るにはインスタグラムチャンネルが良いと感じました。それでも施設を写真で見る時の感じと動画で見る時の感じがまた違うんですよね。お客様の立場では施設の実際の姿が気になるので、写真よりさらにリアルでディテールに説明可能な映像を好みます。
私は新しい挑戦が好きな代わりに早く飽きる方ではありますが(笑)、YouTubeという新しい挑戦に反応があるのでやりがいも感じますし、今より今後さらに大きな規模のために継続して試みていく計画です。
Q 「2018 デイリー トゥルーアワード」最高のペンション部門受賞をされました。感想と今後の目標を!
私はその賞を全員にくれるものだと思っていたら違いましたね。ただ電話が来て受け取りましたが、なぜくださったのかは分かりません。(笑) 当時ヤノルジャとデイリーに施設を初めて販売しましたが、新規業者の広報を多くしてくれるデイリー側の予約率が高かったです。新規オープンだったので上位露出もよくされて予約も多く入り、コメントやレビューも良く付きました。100%の満足はないのでレビューを管理しているとちょっとしたストレスは受けますが、より良いレビューが付けられるよう施設を常に見て改善するのが目標です。
ペンションを運営しながら多くのお客様に会います。マナーの良い方は自分の家のように過度に整頓される場合もある反面、小さな部分にケチをつけたり、300%以上満足しようと無作為に不満を表出する方もいます。S.Fiestaが5つ星の最高級ホテルではないので当然不便がないわけではありませんが、お客様の不便の最小化は経営者の責任であり今後やっていくべき課題なので、新しい施設開発と既存施設改善でお客様満足を追求するのが私の新しい目標と言えますね。

Q ONDAサービスをどのように知って、使われていかがでしたか?
最初は他社の予約管理システムを使っていましたが、偶然検索を通じて新規業者のONDAを発見しました。既存利用していた業者より少し小さい会社という感じもしましたが、ホームページを見ると何か情熱が見えましたね。若い人たちが集まって他にはない何かを作ろうとする意志が感じられ、ONDAと一緒なら私が今後やろうとする目標ともうまく合って成功しそうな感じがしました。私もある意味新規業者なので、一緒に苦労を経験した人の立場から手を組んでお互い補完したり共生しながら成長できるだろうという、一言でその会社の発展可能性を見たんです。
そうしてONDA利用を始め、システムを直接使ってみると部屋を閉めたり開けたりする時に素早く切り替え可能な点が最も便利でした。また独自のアプリケーションを保有している点も強みだと思いました。
一つ残念な点は、今は私が慣れてミスがありませんが、ONDAはリアルタイム予約が入るとすぐに自動確定されるじゃないですか。私の個人連絡先に問い合わせてくださる知人の場合、夜に連絡がついて入金から済まされたのに、朝起きてみるとONDAでリアルタイム予約確定されてしまって重複予約が生じるミスを時々しました。今はリアルタイム予約を先にチェックする習慣ができましたが、深夜に電話が来ると気になりますね。リアルタイム予約が優先なので、別途電話くださった方に一つ一つご案内しなければならない煩わしさもあります。
だから例えばリアルタイム予約が入ると経営者に「予約確認」、「予約不可」ウィンドウを表示する機能を追加するといいと思います。これを活用する人は万が一部屋を閉めていなかった場合、リアルタイム予約が入る時にポップアップウィンドウで「予約不可」を押せばいいので便利ですよね? そうすればクレームも減るので、事前決済済みの件でも経営者が予約確定をしてお客様にもう一度通知するようなステップが追加であるといいと思います。
Q 最後に、施設近くの隠れた見どころまたは私だけのグルメスポットを教えてください!
当S.Fiestaペンション近くは都心の中にありながらも小さな漁村のような静けさを感じられる町です。こんなに静かな漁村空間が良いので、休息を取りたい方はじっと座って静かな風情を感じてみてください。また少し歩いて出ると「水曜美食会」番組に出演したテファ食堂があり、カレイの水刺し(ムルフェ)で有名です。
他にも漁師が通通船で直接獲ってきた魚をすぐに捌いて天然の刺身を売る名店も近くに多くあります。ちなみに当S.Fiestaレストランはイタリアン洋食をはじめ、夜は酒類販売まで一緒にしています。(笑)
観光地としては、S.Fiestaからヨンイルデ海水浴場まで車で5分から10分で到着します。年を重ねるごとに、そして今年特に当ペンションの訪問率が高くなりましたが、すべてヨンイルデ海水浴場のおかげだと思います。ヨンイルデ海水浴場は浦項で最大の観光地で外部の人が多く集まる上、今年はイベントも多く開催されました。その余波で若い方が多く遊びに来られます。でも近くにホテルはありますがこんなペンションタイプの客室を備えた宿泊施設は当施設しかなく、さらに大きな長所として作用しました。周辺に貝焼きなど見どころ、食べ物も多いので、そこでお酒を飲んだ後タクシーに乗って宿に戻られる方も多かったです。
最後に、この近くがカフェ村として知られているので、ご宿泊されながら有名なブランチカフェも多く訪れてみることをお勧めします。