元金融マンが仁川ソンジェ島に築いた一棟貸しペンション。松の庭と背山臨水の地形、季節ごとに表情を変える日の出と夕景。再訪客が年5〜6回訪れる理由は、プライバシーと静寂、そして宿主自身が別荘として選んだ場所だからだ。

宿タイプ: 一棟貸しペンション
住所: 仁川市甕津郡霊興面仙才里465-7
客室タイプ: Rooms A, B, C(メゾネット型ベッドルーム)
付帯施設: 無料ブランチ、スパ、バーベキュー、プライベートスパ、早朝釣り等
周辺観光地: 海の香りテーマパーク、ガラス島美術館、木島、アイランドCC、十里浦海水浴場、乗馬場等

Q こんにちは。宿の紹介と自己紹介をお願いします。
こんにちは。ソンジェ島でペンション運営4年目を迎えた、ソンジェ465代表のキム・ナムジュンです。多くの方が「ソンジェ465」の意味を気にされるのですが、仙女たちが降りてきて遊んだ場所を意味する「仙才(ソンジェ)」に地番を加えて名付けました。私はもともと金融業界にいたのですが、単調で忙しかった過去の生活の中で支えになってくれたのは、アパート1階の松の木と香木の庭を手入れすることだったんです。自然と造園や樹木に心が惹かれ、アパートを出て自分だけの庭を作りたいという思いから場所を探していてここに出会いました。それで退職後に別荘として建物を建て、子どもたちのアトリエも一緒に備えようとしていたのですが、事情が変わって初期のインテリアを手直しし、ペンションへと方向転換したんです。実は今インタビューしているこのペンション内のカフェも、以前住んでいたアパートのリビングから庭を眺める眺望をそのまま再現したものなんですよ。
私は一生デスクの前にしか座ってこなかったので、思いもよらなかったペンション運営の準備に苦労しました。知人に先に宿を利用してもらってフィードバックを受け、足りない部分を少しずつ改善するなど、実際に今のように宿を運営できるようになるまでは時間がかかりましたね。私が周りにペンション運営している話をあまりしないので、友人たちも私がここにいることはよく知らないと思います(笑)。建物が空いているとかえって管理が行き届かないので、私が対応できるちょうど3室だけをペンションとして運営し、残りのスペースは私が使ったり子どもたちがアトリエとして使えるようにしました。
このようにソンジェ465は松の植生と庭の管理を主目的に建てた空間なので、団体客を受け入れると私がうまくコントロールできないと思い、1室あたり4名以上のお客様は受け付けていません。またソンジェ465は建物一棟が一つの客室全体という一棟貸し形態で、バーベキューも個別にできるよう動線がすべて区分されているため、実際に訪れる方々もプライバシーが守られる静かな雰囲気を期待されます。幸いこうした客層は私の考えともよく合っているようです。
特にペンション前の庭園ビューやオーシャンビューが位置別、季節別に常に変わるおかげか、ここを訪れたお客様が季節ごとに異なる景色を感じるため頻繁に再訪してくださる方で、客室も季節に合わせて変えて利用されます。夏と冬では太陽が昇る位置も違いますし、客室と時期によって日の出と日没の雰囲気まで異なるなど、パターンが非常に多いんです。それで頻繁に来られる方は年に5〜6回も来てくださいます。
Q 西海の海が一望できるソンジェ465! 海沿いの地域の中でソンジェ島を選んだ理由はありますか?
妻と私は考え方や視点が似ていますが、妻の方が私より審美眼が洗練されています。まず妻がソンジェ島を気に入ったんです(笑)。もちろん私がソンジェ島を選んだ理由は4つほどあるのですが、一つ目は私の居住地からここまで約50分で非常に近いという点です。別荘や庭を作るには、当日に作業して夜には家に帰れるよう、ソウルから1時間以内の距離である必要があるという点が、ソンジェ島を選ぶ際に最も大きく作用しました。
二つ目に、ここが前は海、後ろには山がある背山臨水の地形で、木を植えたときに自然とよく調和する点が気に入りました。また私も年齢を重ねたので、太陽と月、星をすべて感じられる自然環境を求めていました。それで建物の構造も日の出る方向に窓を設け、夕日が沈む様子まで見られるようにしたんです。特に私が見たところ、この場所の景色が秀麗で、位置によって雰囲気がすべて異なるという点も大きく影響しました。
三つ目の理由は少し抽象的かもしれませんが、この周辺を見回っていて、ここは私が心安らかに降ろして休める場所だという感覚がありました。ソウルで忙しく30〜40年働いてきて気づけば60代に達したのに、結局私が成し遂げたことがないような気がしたんです。でもここは趣味兼余暇活動として、私が安らかに何かを楽しめるような、良い感覚を与えてくれる場所でした。
最後の理由は、静かに休みに来られる方々のための空間を運営するのに、周りが騒がしい場所では困りますよね。なので村や町が静かな場所であることも重要でした。私の空間は静かに本を読み、思索できるような場所であってほしいと思って作ったのですが、今となっては訪れるお客様もそういう点を気に入ってくださっているようです。

Q 宿全体にセンスの良いインテリアとデザインで、まるで美術館に来たような感じがします! 宿の建築・施工過程で重点を置いた部分はありますか?
ソンジェ465のすべてのインテリアとデザインは、私が経済的支援をして、子どもたちがお金を使って(笑)建物を壊し、飾った結果です。私の年代は合板を貼れば建物が完成すると考えていましたが、専門的な視点を持つ子どもたちは考えが違いました。私の嫁が画家で大学の講義もしていて、デザイン方面ではセンスがいいんです。私も宿にはやはり若い人たちがたくさん来るので、デザインのポイントを若い人たちの視点に合わせる方がいいと思い、これ以上干渉せず嫁と息子に全権を任せました。それでソンジェ465に若い人たちが好む雰囲気がよく表れているようですね。
また若い視点で飾られた場所なので、実際に若いお客様もたくさん訪問してくださるのですが、私がその方々とコミュニケーションを取り交流すると若返る気分になります。オープンな考えができるよう多くの方と会話することを非常に望んでいましたから。ああ、建物は嫁と息子に任せましたが、庭だけは完全に私が直接作り上げた空間です(笑)。
Q これほど美しいソンジェ465、最も大切にされている空間を一つ選んでください!
おそらく宿のほとんどを飾った子どもたち基準で見るとソンジェ465のカフェだと思いますし、私の基準で最も美しい場所は庭の生きている木々です。木と庭のスペースが管理するのも一番大変で、お金も最もかかりましたが(笑)、その分一番誇らしいんです。他の人から見れば木も高価ですし、長く生きるか枯れるか分からないので「なぜわざわざ?」と思うかもしれません。でも私の立場からすると、私は木を売る人間でもないですし、植えた松の木は長く保てば保つほど良くなるので、子どもたちに残せるのはこうした無形の価値ではないかと思うんです。何より私が楽しめる老後の空間として、単に収益性だけを考えるより、自然を満喫しながらリチャージもして、こういう空間を好む人たちと一緒に呼吸しながら共に喜びを感じられるときの方が喜びがずっと大きいと考えてここにポイントを置いています。実際に木を好まれる方や美術に関心のある方々が頻繁に訪問してくださって、意味があると感じます。
最後に、よく海辺近くのペンションで松の木を植えているところはないでしょう? 木の価格が高いからそうなんですが(笑)、松の木があることで他のところとは違う私たちだけの雰囲気が形成されているようです。実は木を移す作業だけでも、土地をショベルカーで掘らなければならない大規模工事で、25トントラックと造園士3名ほどが必要なだけでなく、植えた後も2ヶ月間は細かく管理しなければならないなど、お金はもちろん手間が非常にかかります。そうやってソンジェ465の庭は作るときから心がたくさん込められた分、また私に慰めを与えてくれる場所なので、最も大切にする空間を一つ挙げるなら私は庭だと思いますね。

Q ホームページの写真と実際に訪問したときの様子がいつも同じというのは簡単なことではないのに、清潔さをはじめとする宿の管理ノウハウが素晴らしいようですね。
実際、私たちの宿のお客様が「他の宿は写真と少し違ってがっかりすることもあるけれど、私たちの宿は写真より良い」と言ってくださるんです。庭がホームページの写真にはすべて収まりきらないせいで、お客様が私たちのペンションを訪問した後に直接これを感じられて、ずっと良いと言ってくださると私も嬉しくなりますね。
宿の清潔さについては、宿なら当然きれいでなければならないと思っています。ご存知のように島には人が少ないので、他の地域から清掃する人を雇おうかと思いましたが、その人たちに払う往復のガソリン代の方が高かったんです。それならいっそお客様を少なく受け入れても、私が確実に清掃する方がいいと思いました。それでもお客様が来られたからといって特別に清掃したり適当にするのではなく、私が実際に生活している普段通りきれいにしているので、衛生観念は心配されなくても大丈夫です。清掃が終わったら、もしかして足跡が残るかもしれないので私も入りませんから(笑)。
Q テレビのバラエティ番組にもソンジェ465がサプライズ登場したというニュースを聞きました!
最初はもっと良い宿がたくさんあるのに、なぜ私たちの宿で放送撮影をするのかと思い出演を反対しました。それで私は顔を一切映さなかったのですが、なんと人員が70〜80名、撮影チームの車両だけでも60台以上来て、2日ほど徹夜で撮影しました。そのときは分かりませんでしたが、撮影のおかげかその後、撮影していった芸能人たちが静かに家族と夏休みを過ごすために訪問されたこともたくさんあります。一棟貸しでプライバシーが守られるので気に入られているようです。
また放送を見て意外にもご年配の方々から連絡が来ることも多かったですし、その放送にイ・スンチョルさんが出演すると、イ・スンチョルさんの香港ファンがこれを見て家族を連れて来たこともありました。私は英語も下手で、しかも香港の方々は広東語を使われるので言語的な問題でお迎えする自信がないと言ったところ、直接通訳まで手配して来られて滞在していかれました。この他にもイギリスから一週間全客室を使えるかという問い合わせが入ったこともあったのですが、私たちは基本的に団体を受け入れないだけでなく、すでに他の予約が入っていたので丁重にお断りしたこともあります。
それでも放送を見て主に家族単位のお客様がたくさん訪問してくださったようです。ソンジェ465は防音がよくできてはいますが、万が一静かに休みに来られる方々の邪魔になるかもしれないので、お子様連れのお客様がいらっしゃる場合は他の客室の方々に子どもがいて騒音発生の余地を事前にご了承いただいたのですが、不思議なことに私たちのお客様は客室に一度入られるとあまり出てこられないんです(笑)。

Q 宿のレビューと評価も素晴らしいですが、レビューごとに丁寧にコメントを付けている姿が印象的でした!
先ほども申し上げましたが、私たちの宿はまだ準備できていない点や不便な点が必ずあると思っています。例えばソンジェ465の客室はメゾネット形態の一棟貸し客室なので、見方によってはお子様が利用するには階段が危険かもしれません。なので私はお客様が来られたら長所よりも、私たちが備えていない点や不便になりうる点、安全面で気をつけなければならない部分について先にご案内する方です。あるお客様は社長がかえってデマーケティング(de-marketing)しているのではないかと言われます(笑)。
また宿に滞在されるお客様と少しずつ会話を交わし、また再訪客が何度か来られると、お客様ごとにお持ちの好みが記憶に残ることもあって、後日その方々が宿のレビューを残された際に一つ一つコメントを付けられるようになるようです。何度も訪問してくださる方々は、私たちの宿が季節ごとに持つ独特の魅力を感じてくださってレビューに表現してくださるので、その部分について私も感謝の気持ちを込めて返信を残すことができますし。
以前にこんなエピソードもありました。あるお客様がお酒を飲まれたのか、もともと客室の冷暖房機は冷房・暖房同時可能な機器なのに、冬に冷房ボタンを押されて宿がとても寒いとレビューを残されたことがありました。知らなかったわけではなくおそらくお酒を飲んで勘違いされたのだと思いましたが、そのままレビューやコメントをそう書かれると、私はまた返信を残して弁明したりしました(笑)。
Q 人が少ない地域なので休息目的のお客様が多いと思いますが、実際の訪問客の傾向と宿のモットーは一致していますか? また今後の目標や変化する部分は?
私たちのソンジェ465ペンションに実際に訪問されるお客様は、宿の傾向ともよく合っている方が多いようです。ここがソウルと近いので、退勤後に一人で予約して来られてスパを楽しみながらリフレッシュして、朝日が昇るときに散歩しながら頭を空っぽにして帰られるんです。ペンションは本当に多様なので、良い施設を備えた場所ももっと多いだろうと思いますが、美的に自然な痕跡だと考えてそのままにしているスクラッチ部分を除いた残りは、現状維持のために継続的にアップデートする予定です。ただソンジェ465を単にペンションとだけ考えるより、疲れたり大変なときに訪れる自分だけの別荘だと思っていただいて、楽に休んでいかれれば気が楽だと思います。
私がすべての部分を提供することはできませんが、お客様がより快適に宿泊できるよう問題点を改善しながらより良い環境を作れればいいと思っています。宿を訪問してくださったお客様の中で建築に造詣が深い方や庭についてよくご存知の方々がアドバイスもたくさんしてくださって大きな助けになりました。この過程で常に新しく学ぶことも多く、来年には宿に少しずつ変化を加えることもできそうです。休息の邪魔になるような部分は可能な限り避けて、もう少し自然に親和的にする予定です。
また今のように継続的にあまり商業的にならないよう運営したいと思っています。私たちの宿の特性上、再訪客が多い方なので、夏のハイシーズンだからといってより高い価格で受け取ったりすることができないんです。それで燃料費が多くかかる冬を除いては、ハイシーズン料金を適用せず平常時の料金を同じように維持しています。

Q ONDAサービスをどのように知り、使用してみていかがでしたか?
私たちはホームページの写真も子どもたちが直接撮ったぐらい、最初から宿の運営を商業的に捉えていませんでした。昔に提携したある販売サイトで私の意思とは関係なくクーポンを発行するなど、私が直接管理しづらい部分が生じて、業者などへのアプローチ自体をしなかったこともあります。ところが子どもたちが他の場所でゲストハウス事業をしていてONDAを偶然知るようになり、直接1年ほど利用してみたら大きく助けになったので私も使ってみてほしいと勧めてくれたんです。娘が父も電話に捕まって苦労せず、ONDAと一度話してみてほしいと。そうすれば宿も楽に運営できるし、父が予約管理などを気にするより庭でもっと多くの時間を過ごすこともできてずっといいはずだと言われて利用を始めることになりました(笑)。
またONDAは無条件に商業性を帯びるのではなく、オーナーと業者が共に共生しようとされるのが、私が追求する方向とも一致しました。ONDA以外にも以前にホームページを作ると予約サイトを入れなければならないと言われて他社のサービスも利用中ではあるのですが、ONDAの販売代行であるNAVER予約でも予約がたくさん入り、複数のサイトの予約管理が一ヶ所で統合されて便利なようです。よく使っています。
Q 最後に宿の近くの隠れた見どころ、または私だけのおすすめグルメを教えてください!
宿から15分距離の十里浦海水浴場は、冬にもカモメを見ながら餌をあげに多くの方が行く場所です。またお子様連れのお客様は乗馬場を好まれるのですが、この近くの乗馬場はドイツ人が運営していて馬が大きくて良く、大人と子ども両方が馬に乗ることができ、人参などの餌やりも可能です。世界ヨット大会が開かれるヨット場も近いですし、ガラス島美術館ではガラス工芸も体験できます。霊興水産物共販場では1時間ほど島を回る遊覧船もあるので一度は立ち寄ってみることをおすすめします。
また私はペンションで休息を取ることが重要なので、材料準備と料理が大変なバーベキューよりできるだけ外食をおすすめする方なのですが、お昼にぜひ召し上がっていただきたいのは水産物共販場や近くの飲食店で売っている天然タコ炒めまたはヨンポタン(アナゴ鍋)ですね。アサリカルグクスに天然タコを買って入れて食べると素晴らしい滋養食になります。天然刺身も他の場所ではあまり売っていないので少し高くても必ず召し上がってみてください。グルメの場合は私の好みがお客様と違うかもしれないので慎重ですが、私の行きつけは水産物共販場の「チング家」という刺身店です。村の若い女性が運営している店で、そこが一番商売がうまくいっているので信頼して行っています。また宿から一番近いカルグクス店は木島の前の「トルボネ」で、味も味ですが木島を見ながら食事できて私の好みに合うので好んで行きます。最後はシファ展望台2階の洋食店です。アメリカンスタイルのビアステーキを販売しているのですが、4番から8番のテーブルが海の展望で、テーブルの横もすぐ海なので私はいつもその席を予約します。2階の洋食店でビアステーキを召し上がりながらワインも一杯やって、すぐ横の展望台の端に行ってみると西海と大橋がすべて見えるので、ぜひ一度立ち寄ってみることをおすすめします(笑)。