TL;DR

韓国人の2023年旅行・宿泊動向と2024年注目の旅行トレンド

年末が近づくと、2023年を振り返り2024年を見据えた旅行・宿泊業界レポートが次々と発表されます。

今回は、Open Surveyの「旅行トレンドレポート2023」とSkyscannerの「Travel Trends 2024」から、注目すべきポイントを読み解きます。

消費者データプラットフォームOpen Surveyが4000人を対象にスクリーニング調査したところ、71.2%が今年、国内外旅行に出かけたとのこと。海外旅行経験者も29.2%に達しました。韓国人の7割が旅行する時代——もはや「メガトレンド」と呼ぶにふさわしい規模です。

年代別では、20〜30代は国内・海外両方を旅行する割合が高く、40代以上は国内旅行のみが多い傾向。家族旅行の場合、全員で海外へ行くのは金銭的ハードルが高いためでしょう。

(出典:Opensurvey 旅行トレンドレポート2023、編集:ONDA)
(出典:Opensurvey 旅行トレンドレポート2023、編集:ONDA)

従来の「繁忙期」概念も変化しています。Open Surveyのデータでは、10月までで最も旅行者が多かった月は「9月」で、回答者の24.7%。続いて10月(19.7%)、8月(19.5%)、7月(10.7%)——つまり7〜8月より9〜10月の方が旅行者が多い。

ONDA社内データでも、7〜8月より9〜10月の予約数がわずかに上回っています。「繁忙期に需要集中」という図式が、確実に薄れている証拠です。

またSkyscannerが韓国人1000人を調査した結果、旅行経験者の80%が2023年と同等以上の旅行を計画しており、43%が「旅先の全体的な雰囲気」を最重視すると回答しました。

宿泊費平均20万ウォン——前年比3万ウォン増

Open Surveyの調査で「今年の旅行で予算を増やした/増やす領域」1位は「食」、2位は「宿泊」。

2022年に1泊平均17.1万ウォンだった宿泊費は、2023年には19.6万ウォンに。旅行体験全体で、宿泊が占める比重が明らかに拡大しています。

(出典:Opensurvey 旅行トレンドレポート2023、編集:ONDA)
(出典:Opensurvey 旅行トレンドレポート2023、編集:ONDA)

最も人気なのは3〜4つ星ホテル/リゾート、次いで5つ星ホテル、ペンション/プール付きヴィラ。意外にもAirbnb等の宿泊シェアサービスへの選好は低め。

ちなみにSkyscannerデータでは、5つ星ホテルでも20万ウォン台で泊まれる施設がある模様。もちろん時期次第ですが。

(出典:Skyscanner)
(出典:Skyscanner)

2024年旅行トレンドの核心は「文化体験」

Skyscannerは2024年注目の7つの旅行スタイルを提示。「文化コンテンツ」が旅先選択に与える影響が増大しています。

エンタツーリズム:韓国人の3人に1人は、好きなアーティストのコンサートのために短距離フライトをいとわない。

聖地巡礼:韓国旅行者の29%は、映画・TV・Instagramで見た場所へ行きたいと考えている。

コスパ美食家:韓国人の41%は「行きたいレストランがある」という理由で旅先を選んだ経験あり。

爆睡旅:忙しい現代社会で「よく眠れる宿」が「爆睡スポット」として検索されている。

アナログ旅:旅先でInstagramに即投稿するより「長く残るポラロイド写真」を好む層が増加。旅先ではスマホから離れたいという欲求。

記念日旅行:誕生日など祝うべき日に、特別な場所で思い出旅行を楽しむ人が増加。

スモール・ラグジュアリー:予算内なら金銭的不安なく旅行を楽しみたいというトレンドが台頭。

以上、韓国人が好む7つの旅行スタイルをご紹介しました。来年度の事業計画を立てるホテル・旅行業界の方々は、これらの「トレンド」に呼応する商品づくりを検討してみてはいかがでしょうか。