TL;DR

ONDAデータで読み解く2024年1〜4月の韓国宿泊市場

こんにちは。ホスピタリティ・テクノロジー企業のONDAです。

2024年1〜4月、韓国の観光・宿泊市場はどう動いたのでしょうか? まずは全体の観光動向から見ていきます。

下表は韓国観光データラボによる全国観光客数の推移です。今年1〜4月は前年比約3%増。景気がそう良くない中、観光産業はそれなりに健闘したといえます。特に2〜3月は政府が宿泊費を補助する「宿泊セールフェスタ」が功を奏し、観光客数を押し上げたとみられます。

(出典:韓国観光データラボ)
(出典:韓国観光データラボ)

全体では微増ながら、韓国三大観光地とされる江原道(-6%)、済州島(-1.5%)は訪問者が減少。一方、京畿道は3.9%増でした。

江原道は全国最多の観光客が訪れるエリアですが、ここが減っても全体では微増ということは、観光客の集中が緩和され、他の地方への分散が進んだことを意味します。

プールヴィラ・ホテル人気は継続中

次に宿泊施設タイプ別の状況を見てみましょう。ここで一点お伝えしたいことがあります。全国観光客数は約3%増でしたが、ONDA経由の予約件数と取引総額は同期間で30%以上増加しました。それだけ多くの宿泊業主さまにONDAをご利用いただいているということです。

したがって、全国平均を示す韓国観光公社のデータや他社データとは若干差があることをあらかじめご了承ください。

上表の通り、ONDA経由の全国ペンション予約はわずかに増えた一方、ホテル・プールヴィラ・リゾートは着実に伸びています。これはONDAが供給するホテルやプールヴィラの数が増えた側面もありますが、そうした施設を求める顧客が増えているとも解釈できます。

コロナパンデミックを経て「家族旅行=プールヴィラ」という旅行の公式がある程度定着しました。ホテルはパンデミック期間中、生き残りをかけたサービス改善やデジタル変革の成果を享受しているようです。

国内外OTAが好調…直販も増加

最後にプラットフォーム別の成長率を見てみます。成長率なので、前年比で「こういったチャネルが活性化しているんだな」程度の補助指標としてご覧ください。

プラットフォーム別動向で目立つのは、海外OTAの成長持続とD2C(Direct to Customer)の急成長です。海外OTAはホテルに強みがあるため、先述のようにホテル予約が急増したことと大きく関連する数字です。

D2Cは宿泊施設への直接予約方式。ONDAで集計されるのは主に2つのルート:ホームページ経由の直接予約と、カカオトーク予約です。どちらも宿泊施設チャネルへの直接予約なのでD2Cに分類しています。中でも昨年、ONDAのホテルカテゴリーとカカオトーク予約がシナジーを生み、好成績を収めました。

旅行客数がそこまで増えていないのに、プラットフォームが高い成長率を記録した理由は? [グローバル独立系宿泊市場、好況期に突入]のコンテンツでお伝えしたように、インフレの影響でグローバル独立系宿泊施設の価格はコロナ前より約20%上昇しました。

ONDA経由で取引されたホテルの客単価も、2024年は2022年比で27%増加。全体的に観光客数は前年並みの中、客室の高級化と客単価上昇が、プラットフォームの高い取引額成長を牽引したと解釈できそうです。