ボードゲーム屋アガーゲームズ代表が綴る「マフィア系ゲーム」の深さ。善と悪、生存と裏切り――なぜこのジャンルは修学旅行から軍隊まで人を熱くさせるのか。
11. 複数人:マフィア
Writer アガーゲームズ アン・ミヌ 代表
Editor ONDA ソ・モラ マネージャー
Photo ユファガラン&Studio Sio


こんにちは、アガーゲームズ代表のアン・ミヌです。いよいよ最後のゲームをご紹介する時間が来ました。もう11月だなんて不思議な気持ちです。どのゲームを紹介しようかワクワクしながら悩んでいたのがつい昨日のことのようです。今回のゲームについて構想を練りながら、そっと電気カーペットを出しました。日がすっかり寒くなったからこそ、こんな時こそ人が集まる瞬間に最大出力を発揮して熱が盛り上がる、ホットなゲームたちをご紹介します。
特徴:マフィア
最強ジャンルの登場です。**集団で後頭部がヒリヒリするジャンル、それが「マフィア」です。**本来マフィアはイタリア系犯罪組織を指しますが、私たちにとっては善良な多数を悪辣な少数が騙すゲームの代名詞ですよね。ロシアで1980年代に作られたこのジャンルは、90年代後半に「タブラの狼」という人狼テーマでコンバージョンされてヒットし、韓国では人狼よりマフィアゲームとして広まりました。
修学旅行や合宿に行けば誰もがやってみる、指でマフィアや様々な職業を指名し声を張り上げるこのゲームは、飽きない没入感と裏切り感、爽快感、人を騙すスリルのおかげでジャンル自体を指す言葉になりました。もちろんこれを大きく見れば10月に紹介したブラフジャンルに属しますが、マフィア独自の特色のおかげでわざわざ細分化してジャンルを形成できるほどです。
端的な例として、私たちがよく知っているマフィアゲームを思い浮かべると、ボナンザ、アイム・ザ・ボス、チャイナタウンとはかなり毛色が違いますよね?ブラフジャンルでは自分の利益のために長期的なブラフをしますが、**マフィアジャンルはそこからチームまで分けてしまい、利益ではなく生存を目標にしますから。**そうして手と口だけでもできたマフィアジャンルは、ボードゲームで様々なコンポーネントを活用することでより特別になりました。カードやタイルを混ぜて職業を決めればいいので進行者も不要になりました。さらにドラマチックな面白さのために少数チームがお互いの正体を知らずに始まるゲームもあり、職業構成とゲームルールの変奏によってプレイの様相が最も大きく変わります。
最大同時プレイヤー10名、決してテンションが下がらないマフィアジャンルにどっぷりハマってみましょう!ああ、ブラフ-交渉-マフィアまで、複数人で楽しむゲームほどガチゲームより楽しめるゲームですよね?
1. バン! (Bang!)
01_ゲーム紹介
今日紹介するマフィアゲームの中で最も多くの人が知っているゲームです。意外と男性の方が軍隊で多くプレイしていたそうです。マフィアジャンルを…先輩と後輩が一緒にするという事実は信じがたいですが。ドイツ・エッセンフェアでこのゲームを作った会社dV giochi(ディブイ・ジオーキ)ともミーティングしましたが、本当に不思議でした。この会社のカタログを見ると、2人用バン!、バン!拡張版など「バン!」というゲーム一つで数多くのラインナップを派生させていたんです。以前ダヴィンチ・ゲームズという会社名でタブラの狼も出版していたと聞きましたが、バン!のラインナップが圧倒的でした。何度煎じても売れるほど**バン!が有名でよくできたゲームだという証拠ですね。**ボードゲーム界でイタリアの会社をなかなか見かけませんが、この会社はバン!を生み出したところで有名です。マフィア系ゲームの巨星を誕生させたのがイタリアだなんて、やはり妙ですね。
02_ルール説明
いつもゲーム説明の順序は易しいものから難しいものへと続く方式でした。しかし今日紹介するマフィアゲームは逆順です。なぜならゲームルールが多いということは、それだけ自由度が低くゲームの面白さが一定水準以上保証され、散漫になることが少ないという意味だからです。説明することが多くても、いったん説明を終えれば初心者もすぐにプレイできますよね。
マフィアジャンルはお互いの絶え間ない相互作用が重要なため、実際にゲームを披露する立場からすると高い自由度はすなわち難易度の垂直上昇と同じです。進行が厄介なんです。したがって最初のゲーム「バン!」はゲーム説明する量は最も多いですが難易度は一番低いです。さっそく始めましょうか?
まず核心システムをいくつか理解する必要がありますが、最も重要なのは**「善チーム、悪チーム、変なチーム」**に分かれた職業構成と各勝利条件を見てみましょう。
▪ 善チーム(保安官、副官): 悪チームと変なチームを全部倒せば勝ち
▪ 悪チーム(無法者): 保安官だけ倒せば勝ち
▪ 変なチーム(裏切り者): 全員倒すが、保安官を最後に倒さなければならない
ちょっと特別ですよね?順を追って説明します。まず善チームは保安官と副官職業が該当し、保安官は無法者の唯一のターゲットなのでゲーム開始直後に自分の職業カードを表向きにして身分を公開しなければなりません。副官はそんな保安官を守りながら他のチームを全て見つけて除去しなければなりません。悪チームは無法者職業を持つ全プレイヤーで、必ず保安官を攻撃して体力を全部削って殺せばその瞬間悪チームだけの勝利になります。
変なチームである裏切り者は一人だけですが、最もユニークな奴です。なぜなら私は**裏切り者という存在がまさに今のバン!をあらしめたと思うからです。**裏切り者は一番最後まで生き残って保安官を殺さなければなりません。徹底した副官のフリをして無法者を全て排除し保安官の寵愛を受け、本物の副官たちも除去すれば保安官と1:1で残るのでその時保安官を殺してこそ勝てます。もし他のプレイヤーが生きているのに保安官を殺すとその瞬間無法者が属する悪チームが勝ちます。一見最も勝ちにくい職業ですが、副官にしっかりなりきれば必ずしもそうではありません。何より裏切り者がいてこそバン!のゲーム性が完成するんです。
ここでさらに面白いのは、ゲーム開始後職業カードを受け取ると保安官だけ公開され、誰も誰が誰で何のチームなのか分からず、共有さえされないということです。7人プレイ時、保安官と裏切り者は各1名ですが副官は2名、無法者は3名もいるのにお互い知りません。これが面白いポイントですね。
ゲーム開始後、上記のように職業を人数に合わせてセッティングして配布すれば、それぞれ特別な能力を持つキャラクターカードも2枚ずつ受け取りその中から1枚を選びます。選択したキャラクターカードは表面を、残った1枚は裏面を重ねてそのカードの裏面に描かれた弾丸の数で体力を表示します。前号で説明したボナンザのようにカードの裏面を活用するんです!もちろんプレイヤーシートの上に弾丸トークンを乗せて表示してもいいです。
当然誰でも銃に何度も撃たれてこの体力が全部消耗すれば死にます。キャラクター能力に応じて体力もバランシングされており、能力が強いほど体力が少なく、能力が弱いほど体力が多いです。保安官は危険なので基本的に体力を一つ多く受けます!そして80枚余りのアクションカードをよく混ぜて各自の体力分だけ配ってゲームを開始します。バン!の最も大きな参入障壁がまさにカード種類が多いという点ですが、以下のようなサマリーカードを基に理解すれば便利です。
本号では全てのキャラクターとカードを説明する細かいことは置いておいて、核心カードと共にバン!だけの独特なシステムを引き続きお知らせします。まずゲーム名と同じ最も重要なバンカードを見ましょうか?バンカードは文字通り銃を撃って相手の体力を1削ることができます。ただし、いくらバンカードが手札に多くても自分のターンには1枚しか使えません。
これは重要なシステムと連携しますが、まさに**「射程距離」です。バンは自分基準0、両隣は1、その向こうの両隣の人は2…このように順次自分とどれだけ離れたかを基準にした射程距離が存在します。ゲームを最初に始めると射程距離1の銃をプレイヤーシートに装着するので、両隣の人にだけバンカードを使えます。撃たれた人は自分のターンでなくてもミスカード**を出せばダメージを避けられます。文字通り外れたんです。直感的ですよね?もっと直感的なカードもあります。**ビールカードを出せば体力が一つ回復します。**なぜか分かる理由は…何でしょうね。
ああ、枠が青いカードは装備カードで自分で捨てるか、誰かに捨てさせるなどの特殊状況でなければ使用後も残り続けて効果を付与します。これを通じて射程距離が長い銃、バンを何度も撃てる銃、一定確率で外れさせてくれる樽など様々な**装備カードを追加して自分のキャラクターを強くできます。**樽という装備カードはまた別のシステムと連携しますが、バン!にはロシアンルーレットのようにカードめくりという運を試す要素があります。特定カードやキャラクター効果を発動する前に、デッキの一番上のカードをめくってそのトランプのマークと数字に応じて能力を発動するか決めるんです。樽の場合、銃に撃たれた時カードめくりをしてハートのマークが出れば攻撃を外れさせます。ゲーム中相手が耐久モードに入った時樽のようなものを装着すると意外と厄介なんです。
さあ、これでシステム理解ができれば、ゲームは簡単です。保安官からターンを進行し、自分のターンになったらまず2枚のカードを引いた後好きなだけ(バンカードは1枚だけ!)カードを使ってターンを終えます。この時自分の体力より手札にあるカードが多ければ超過した分だけ捨てなければならないので、できれば使える時に使うのがいいです。そうしてどのプレイヤーでも体力が切れればその人はゲームから除外され職業を公開します。ゲームがさらに加速するでしょう?そうして各チームに合った勝利条件を誰かが達成すれば該当チームの勝利でゲームが終わります。


荒涼とした大地と銃、無骨な絵柄で西部劇の雰囲気が漂うマフィアジャンルゲーム、「バン!(Bang!)」
03_ゲームプレイ戦略
体力がすなわち手札の量であり戦闘力なので体力管理をしっかりしなければなりません。もしかして目立って集中砲火を浴びて体力がかなり減ったとしても、独特にターン時カードを先に引いて始めるのでゲームがあまりにも不利になることはありません。だから少し撃たれても世論誘導の犠牲になならないよう気をつけてください。一人であまりに早く死ぬとよくあるマフィアゲームのようにやることがあまりありません。だから無法者は様子見をそっとしながら誰かが無法者であることを明かして保安官を攻撃すれば、火力を集中して終わらせなければなりません。曖昧に忠誠する無法者が世論誘導の犠牲を避けようと他の無法者を攻撃することもありますから。
もし裏切り者を引いたなら慌てすぎず、徹底的に私は副官だと言い張らなければなりません。そうしてこそ最後まで保安官を守りながら本物の副官まで送り出した後に裏切り、保安官に銃口を向けられます。そうして副官を送り出す保安官の表情と心境がキリングポイントです。なぜならバン!はどうしても保安官の序盤権力が強くてパワハラをするんです。だから必ず保安官に衝撃と恐怖を与えてこそ裏切り者の痛快な一撃が完成します。
このハーモニーのおかげでバン!を最も面白く楽しむ人数は裏切り者が含まれ始める5人からだと思います。だから大抵は全ての職業を全て使用する7人プレイをベストと言います。ただし、このような職業とチーム構成、多くのカード種類は参入障壁を高める要因でもあります。だから私たちの施設ではカードの代わりにダイスが入り、裏切り者を1名追加して計8名までプレイするバン!ダイス版を愛用しています。バン!ダイス版を最初に軽く一度学んだ後、よく合って面白ければカード版のオリジナルバン!を学ぶよう導くんです。

数多くのバージョンと拡張版があるので探してみるのも醍醐味です。
04_ビジュアル
西・部・劇。全ては荒涼とした大地と銃、無骨な絵柄から始まり極限の権謀術数で終わります。数多くのカードも一度プレイすれば目に入るほどテーマをうまく着せました。数多くのバージョンと拡張版を探してみるのも醍醐味です。何より多様な装備カードを装着でき、キャラクターごとに特性も存在して単純になりがちなマフィアジャンルのボリュームを厚くしました。各カード一つ一つを見る時は最近出るゲームに比べて無骨な感じはありますが、集めて見ると西部劇の雰囲気が漂います。私の施設では希望する絵柄のプレイヤーシートを持ってプレイするために競争するお客様もいらっしゃいますよ!(ゲーム開始からマフィアを…)
2. レジスタンス:アヴァロン (Resistance:Avalon)
01_ゲーム紹介
私個人としてはレジスタンス:アヴァロンがマフィアジャンルの完全体だと思います。全ての要素を揃えています。2009年リリースの初期版「レジスタンス」というゲームをよく行っていたボードゲーム会で初めてプレイしましたが本当に気に入りました。その後2012年に特別な職業が追加され中世風にテーマが変わり「レジスタンス:アヴァロン」(以下アヴァロン)という名前で新たに出ました。旧版の核心システムだけでも良かったのに、そこに職業が加わったというので期待を胸いっぱいにゲームをプレイしてみました。結果は衝撃と恐怖でした。面白すぎたんです。
02_ルール説明
アヴァロンは正統マフィアジャンルのルールに従います。悪魔が主軸のマフィアチーム対アーサー王の高貴な臣下が主軸の市民チームの対立構図です。ただしここで職業がかなり独特に絡むのでこれをまず理解してから本ゲームに入ります。職業カードを受け取った時、青い背景にアーサー王の紋章が押してあれば人間チーム、背景が赤くモードレッド(悪魔の王)の紋章が押してあれば悪魔チームです。職業なくただチームだけ決まることもありますが、カード下段に名前があれば特別な能力を持つ職業カードを受け取ったことになります。
本号では拡張版を除く基本版基準で特別な職業を紹介します。
<人間チーム>
▪ マーリン: モードレッドを除く全ての悪魔の正体を知って開始します。
▪ パーシヴァル: 魔法使いたちの正体を知って開始します。
<悪魔チーム>
▪ モードレッド: 悪魔の王です。マーリンが感知できない悪魔です。
▪ モルガナ: 悪魔チームの魔法使いです。特別な能力があるというよりパーシヴァルを混乱させるためにマーリンのフリをしなければなりません。
▪ アサシン: ゲームが終わって人間チームが勝てば、全ての悪魔は正体を公開しどのプレイヤーがマーリンだったか討議します。アサシンが最終決定を下しますが、もしそのプレイヤーがマーリンだったなら即座に勝敗は逆転して悪魔チームが勝利します。マーリンでなければ何も起こりません。
▪ オベロン: 悪魔の中の悪童、悪魔同士もお互い知らずに開始する唯一の悪魔です。マーリンには正体が明かされます。
この職業間の連携を理解すればゲームは順調ですが、一度に理解するのは難しいです。なぜならこの能力たちはマフィアゲームのようにゲーム開始前、時間順に発動されるからです。では一度、マフィアを進行するようにその順序通りに追加説明します。
最大人数の10名が全ての能力を全て入れてプレイすると仮定します。まず全員が自分の職業カードを受け取り目を閉じると**悪魔同士でお互い確認します。**ただしこの時オベロンは目を開けません。他の悪魔もオベロンが誰か分からずオベロンも他の悪魔たちが誰か分かりません。バン!と違う点であり、私たちに親しい点ですね。だから進行が全て終わって目をそっと開けるとなんと目が素早くくるくる回ることか、嵐の前の静けさそのものです。体をしっかり温めて始めてください!

初期版の「レジスタンス」に特別な職業が追加され中世風にテーマが変わったゲーム、「レジスタンス:アヴァロン(Resistance:Avalon)」
悪魔たちが目を閉じると、モードレッドを除く全ての悪魔は慎重に親指だけ立ててマーリンに自分が悪魔チームであることを知らせなければなりません。オベロンも含まれます!するとこれから**マーリンが目を開けて親指を立てた悪魔たちを把握します。**誰がどんな職業の悪魔かは分からなくても、モードレッドを除く全ての悪魔を知ることができます。次にマーリンも目を閉じたまま親指を立て、モルガナを除く悪魔たちはさっき立てていた親指を下ろします。するとパーシヴァルがマーリンが誰か確認しようと目を開けます。ただし悪魔チームの魔法使いモルガナは引き続き親指を立てているので、**パーシヴァルは魔法使い2名が誰かだけ確認可能です。**この中の一人は守るべきマーリンで、一人は悪魔のモルガナでしょう。この過程が終われば、全員親指を下ろし目を開けてゲームを開始します!
ゲームは計5ラウンドで構成され、**各ラウンドは「遠征隊編成」と「任務」という2つのフェーズに分かれます。**最年長者からリーダーになって任務に行く人を選びますが、プレイ人数によってラウンドごとに任務に行ける人数も違うので注意してください!
遠征隊編成はその後に任務に行く人を選ぶ過程で、リーダーが選んだ人たちが任務を遂行しに行くことについて賛成または反対意見を出します。各自のトークンを手に隠して賛否を決め一斉に公開しますが、過半数が賛成してこそそのメンバーで遠征隊が編成され任務を遂行できます。賛否が同数または過半が反対すれば今の遠征隊計画は無効になり、時計回りに次の人にリーダー職責が移って新しい遠征隊を組まなければなりません。ただし、一つのラウンドで遠征隊編成が5回以上失敗し続けてリーダーが変わればそのまま悪魔チームが勝つので注意してください!
遠征隊が過半以上の賛成を受けて任務に出れば、今度は遠征隊所属人員だけが「任務成功」と「任務失敗」カードを受け取ります。**遠征隊メンバーはその中から好きなものを一つ選んで表面が見えないようにリーダーに渡します。**リーダーは誰が出したか分からないように受け取ったカードを全て混ぜ、選ばれず残されたカードも一緒に集めて混ぜます。次に自分が受け取ったカードを公開します。
重要なのは、たった一枚でも失敗が出れば該当任務は失敗するということです。全員が全て成功カードを出してこそ任務を成功させられ、この結果に応じてゲームマップにラウンド結果を表示し次のラウンドを進行します。この時最も注意すべき事項は、遠征隊賛否投票時は全員自由に賛否意見を出せますが、**任務に行くメンバーの中で人間チームは絶対に「成功」だけ出さなければなりません。**絶対に探りを入れるため「失敗」を出せません。ただし悪魔チームは成功と失敗の中から好きなものを戦略的に出せます。
だから計5ラウンド中3ラウンドを先に「成功」すれば人間チームが、「失敗」すれば悪魔チームが勝ちます。忘れないでください!人間チームが勝てば悪魔チームは全て公開されアサシンがマーリンを探し出すので、バレないようしっかり守らなければなりません!


ゲームのテーマが私たちの感情とは少し距離があるアーサー王伝説に従うのであまり響かないように見えても、一度夢中でプレイすればすぐにどっぷりハマります。
03_ゲームプレイ戦略
いかがですか?いったんバン!より説明も減りチームも2つに圧縮されましたが、**職業間の連携はより立体的に変わりました。**どうしても職業と任務システムをきちんと理解していない状態なら躊躇なく嘘をついたり相手チームの探りを防御したりするのが簡単ではありません。だから私は私たちの施設を訪れる初心者の方にこのゲームを説明する時、いったん職業の特殊能力を抜いて本来のレジスタンスを一度回してから職業を説明します。もちろんそうするには説明時間が2回に分かれて長くなりますが、こうしてこそ失敗確率が最も低く反応が一番良く、一度楽しむにしても全員がきちんと理解した状態でやってこそゲームを純粋に感じられます。私たちはボードゲーム専門施設なので長く手間をかけて説明するのが多少負担にはなりますが、その他の宿泊施設などではこのゲームを置いて団体客にたまに教えると良いアピールポイントになると思います。ああ、あまりに面白そうでお客様と一緒にプレイしたくなるかもしれないので気をつけてください!
基本的には、いったん遠征隊選定投票結果をよく見なければなりません。誰がどのメンバー構成に賛成し反対したか。状況によって行き交った言葉や反対数で今回の任務の勝敗を事前にある程度知ることもできます。なぜなら、メンバーが全て市民なら大抵悪魔チームは必ず反対を出すからです。そして4番目のラウンドでは特別に任務失敗カードが2枚出なければ任務に失敗するので、悪魔チームが勝つのは難しいです。これをうまく活用してもいいです。1~3ラウンドを続けて悪魔チームに渡したのでなければ4ラウンドで2:2の振り出しに戻り5ラウンドで真剣勝負をするんです。本当に緻密に設計されたゲームですよね?
**結局、この「任務」というシステムがアヴァロンの心臓です。**普通のマフィアゲームは人を殺しながら知らなければなりませんが、アヴァロンの任務はその必然性をゲームロジックで解決したとても良い例です。最初に疑いを持っても最後までその人を完全に見放して考えることはできません。万が一違うかもしれないですから。悪魔たちを選別するには必ず善良な人をたくさん見つけなければならないので常に可能性を開いておかなければならず、これと共に独特な職業構成が噛み合ってゲームが無駄なくタイトになります。
バン!と違って職業能力発現に応じて本当のマフィアゲームのように前半の進行時間が追加されたので、服が擦れる音など聞こえそうな要素がないようテーブルを軽く叩いて音が聞こえないようにするといいです。悪魔チームもバレないようにしなければなりませんが、ゲームが終わった後アサシンに大魔法使いが殺されれば世界が危険になるのでマーリンがバレると逆に敗北するという設定のためマーリンも常に気をつけなければなりません。誰か分からないパーシヴァルと呼吸を合わせなければならないので戦況もよく見なければなりません。このため、何の能力もないチームメンバーもチームをしっかり支えてこそマーリンが情報を流しやすいです。少し慣れればパーシヴァルらしい人はモルガナに釣られ、アサシンは目を皿のようにしてマーリンだけ探します。殺伐としていますよね?こんな時ほどパーシヴァルという語感に注意してください。最も苦しむ職業名なのでよく似合いますね。
人数によって職業構成とチーム配分が違うので公式ルールブックを参照してください。ゲームに慣れたら希望する組み合わせでカスタムしてもいいです。オベロンの場合、変則性が激しい本当の悪童のようなキャラクターなので入ると悪魔チームがかえって不利になり、モードレッドはマーリンを避けられるので入ると悪魔チームが強くなるでしょう。何の能力もない基本悪魔もいるのでこのようにバランシングを合わせてみればいいです。
このゲームの醍醐味は悪魔チーム間のトローリングで、上記のようにオベロンを入れるとかなり頻繁に起きます。一つのラウンドに悪魔が2人以上一緒に入った場合です。4ラウンドを除いては2人とも任務失敗カードを出す必要はないのに、うっかり信号が混線して2人とも失敗を出してしまったら任務一度にあまりに多くの情報が流れて不利になるので様子を見るんです。

04_ビジュアル
バン!に比べると確実に雰囲気が高級な感じがします。中世風のファンタジーをうまく活かしました。最も気に入っているのは、カードに縁取りをせずイラストでぎっしり埋めたことです。こうすると絵がそのまま大きく現れてずっと美しく没入感も良いです。ただし縁取りがないとカードの端がほつれてすぐにバレます。マフィアの特性上カードがバレたらいけないのでプロテクターを付けることをお勧めします。初めてプレイする時はゲームテーマが私たちの感情とは少し距離があるアーサー王伝説に従うのであまり響かないように見えても、一度夢中でプレイすればすぐにどっぷりハマります。
3. ディセプション (Deception)
01_ゲーム紹介
最後のゲーム「ディセプション」は私がプレイしてすぐに購入したゲームです。何よりお客様をこれほど話させながらもテーマにどっぷり浸からせるゲームはないと判断しました。ルール説明が最も簡単でもあります。ただし、プレイ難度が高いです。バン!で説明したように自由度が高くて面白さという鍵を簡単に失ったり、漂流したりすることがあるからです。ゲームプレイヤーが全員初心者なら「面白く」進行するのは難しいです。最低一人はこのゲームをやったことがあってこそそのプレイヤーが初回をリードし問題を解決して全員が関与できます。だから私たちの施設でも熟練度が高くプレイヤー間の会話の流れをよく理解する説明者がリードできるようチームを編成します。
02_ルール説明
ディセプションの副題は「香港殺人事件」、プレイヤーはこの殺人事件を調査する捜査官になります。推理ゲームに相応しいコンセプトですが、その中に殺人者が隠れているという設定が追加されてゲームはマフィアジャンルに変貌します。アメリカドラマのデクスターが思い浮かびますね。したがって上記のアヴァロンと同様にチームはマフィアvs市民、悪いチーム対良いチーム構成です。
6名以上でゲームをプレイすると仮定して法医学者と殺人者、一般捜査官、共犯者、目撃者という5つの全ての職業を全て入れて説明します。今回の記事の流れに従って少し前のアヴァロンを理解されたなら、ディセプションは職業構成が一目で分かるでしょう。ディセプションもゲーム開始前能力発動のため一定の順序通りにゲームを進行します。
まず人数に合わせて構成した職業カードをよく混ぜて配った後、法医学者という職業を引いた人はバン!の保安官のように自分の職業を公開します。そして今回の公式司会者になります。次に法医学者を除く全プレイヤーは青い背景の「殺害道具」(以下道具)カードと赤い背景の「決定的な手がかり」(以下手がかり)カードを各4枚ずつ受け取り他の人がよく見えるよう自分の前に並べて置きます。その後時間を置いてずっと他の人の道具と手がかりカードを見回った後、法医学者を除く全プレイヤーは目を閉じます。
法医学者はまず殺人者と共犯者が目を開けさせます。この2人は同じ仲間でゲームが終わる前まで殺人者の道具と手がかりカード組み合わせを捜査官たちにバレないようにしなければなりません。殺人者は自分の前に置かれた道具と手がかりカードの中から各1つずつを指で指して、法医学者と共犯者に今回のゲームの答えを知らせます。お互い全て共有できれば殺人者と共犯者は目を閉じます。このように法医学者はゲームの答えを知ってゲームをリードしなければならないだけに、ゲーム情報と関係することは言葉や表情に出さないよう注意しなければなりません。忘れてもいけません!
今度は法医学者が目撃者を目覚めさせます。法医学者が直接殺人者と共犯者が誰か指で指して知らせます。ただしこの時目撃者に誰が殺人者で共犯者か区別不可能に知らせ、殺人者がどの道具と手がかりを選んだかは知らせません。ただ悪い人2名を知らせるんです。目撃者がよく理解すれば目を閉じさせすぐに全プレイヤーを起こしてゲームを開始すればいいです。

プレイヤーが殺人事件を調査する捜査官になるマフィアジャンルゲーム、「ディセプション(Deception)」
ゲームは計3ラウンドで、最初のラウンドを始める前にタイルを予め配置します。死因タイル1枚、犯罪場所タイルの中から選んだ1枚、よく混ぜた現場タイルの中から無作為に引いた4枚まで計6枚のタイルを並べます。各タイルには6つの項目が表記されていますが、法医学者はこれだけを活用して捜査官たちが殺人者の道具と手がかりカードを当てられるよう誘導しなければなりません。言葉や行動、表情で明かすことはできませんが、連想クイズのように該当項目を通じて正解を推理させるんです。これを表示するため6つの弾丸マーカーを各タイルの希望する項目に置きます。完全に言えない秘密ですね。
全ての配置が終われば全プレイヤーがこれについて**均等に討論し各自意見を述べます。**ルールブックには30秒程度と出ていますが流動的に意見を一つ一つ聞きながら捜査網を狭めていってください。この時、一人のプレイヤーが話している途中で遮る行為は最小化するのがいいです。そうして全プレイヤーの話を聞いて2番目のラウンドに移ればいいです。2番目のラウンドでは現場タイルの中からもう一枚引いて既存の現場タイル1枚と交換し、新しく変えたタイルの項目を定めて追加ヒントを与えます。そしてまた各自意見をずっと聴取します。
2番目のラウンドと同様に3番目のラウンドも進行すればいいです。全体進行をしながらプレイヤーはゲーム中自由に推理したり議論したりできます。ただし、法医学者を除く全プレイヤーは捜査官バッジのようなトークンを持って始めますが、これを使えば**「事件解決」**を試みることができます。まさに正解を当ててゲームを終わらせることです。その機会は各自一度ずつ与えられ、事件を解決すると宣言した後特定プレイヤーの道具と手がかりを指摘すればいいです。すると法医学者は正解かどうか「はい、いいえ」だけで答えられますが、一つが合っていて一つが間違っていても「いいえ」と答えなければなりません。
そうして全プレイヤーがバッジトークンを使ったのに正解を当てられなければ殺人者と共犯者の勝利、もし誰かが正解を正確に当てれば法医学者と捜査官、目撃者の勝利でゲームが終わります。ただし、後者の場合もマーリンとアサシンのように殺人者と共犯者に逆転の機会が与えられますが、殺人者と共犯者は正体を公開し討議を通じて目撃者と疑われる人を指摘します。その人が目撃者なら再逆転成功ですが、そうでなければそのまま負けます。
03_ゲームプレイ戦略
自由度が本当に高くないですか?ラウンドを越えるのも、ラウンド内の進行も全て法医学者を筆頭に世論の雰囲気に応じて決定されます。説明に比べてなぜこのゲームが難しいか感覚が掴めますよね。だからゲームを理解できず進行が続いて伸びるとずっと早く興味を失うので、初心者の場合チュートリアルのように自分の前に道具3枚、手がかり3枚ずつだけ持って速く一度回してみることをお勧めします。その次すぐに5枚ずつ受け取ってハードにディセプションをプレイすれば多分数時間はワープします。カードが多いほど場合の数も多くなり没入感が素晴らしくなってゲームプレイ時間が長くなるんです。
このゲームもアヴァロンのように途中で放出されず継続参加しながら攻防を重ねられるので、法医学者のヒントを聞いて本当に安全な捜査官たちをよく選別しなければなりません。消去法で包囲網を狭めなければなりません。ちょっと合宿で目隠しをしてするゾンビゲームみたいに!殺人者はその包囲網の間から一発で抜け出さなければなりません。ぐずぐずしていると捕まるので疑いの矢を向けることが本当に重要です。このような神経戦を面白く維持するには法医学者がプレイヤーのテンションが下がらないようよく進行することも重要ですが、ヒントを出す時あまりユニークな発想は捨てなければなりません。そうすると混乱が生じゲーム全体がこじれて面白さが半減します。いろいろと法医学者の力量と全体の雰囲気にかなり左右されるゲームです。
このゲームの醍醐味は様々ありますが、まずマフィアゲームだがゲーム後半頃になると大体殺人者が誰か分かるようになるということです。すると殺人者は法医学者が結びつけにくく道具と手がかりの組み合わせをしておいてこそ捜査官たちのバッジトークンを無駄遣いさせられます。ただし、殺人者が道具と手がかりを選んでからタイル項目などが並ぶという点、捜査官たちは法医学者が与えるヒントが道具を当てろと与えているのか手がかりを当てろと与えているのか分からないという点、この2つが絶妙にバランスを取ります。
そうすると法医学者が項目を選ぶ時ためらったり、新しい現場カードに交換してしまった項目など全てがヒントになり得ます。そして法医学者も人間なのでやむを得ないもどかしさと嘆息が現れるのもまた別の面白さ要素です。世論が散漫になるほど苦しみます。これに加えて殺人者と共犯者もバッジトークンを使えますよね。彼らが実際他の人を指摘して事件解決を試みながら真剣な混乱を与えたりもします。
つまり、ディセプションはプレイヤーのカードたちと無作為にマッチングされるタイル間の連携も重要ですが、雰囲気自体が結局運と人、2つをリードしながら面白さを与えるゲームです。私はこのような没入感のあるゲームの面白さを引き立てるため、ゲーム一度が終われば法医学者に本事件についてブリーフィングをさせます。法医学者のスタイルとゲーム進行様相によって面白いドラマが一編ずつ書かれるのでそれがまた面白さ要素なんです。皆さんもぜひブリーフィングをさせてみることをお勧めします。


雰囲気自体が結局運と人、2つをリードしながら面白さを与えるゲームです。
04_ビジュアル
カード一枚一枚にオブジェクトが現実的な絵柄で描かれています。ゲームマップはありませんが、カードを多く使用するので複数人でプレイする時ずらっと並べた風景を見るだけでかなり威圧感がありますね。カード以外にも多様なオブジェクトと6つの弾丸マーカーが印象的です。
ゲームボックスからプレイ方式まで進行が大きく広がるのでプレイショットが綺麗に撮れるので、ぜひ8名以上の多人数で一度プレイしてみることをお勧めします。カードにはオブジェクトごとにディテールがかなり活きているので、他の人があまりに長く話す時じっくり覗いてみると見る楽しみもあっていいと思います。
Fine.
バン!からレジスタンス:アヴァロン、ディセプションまで、これで5年間数千名のお客様に対応して反応が最も良かった多人数マフィアゲームカリキュラムを書いてみました。複数人で遊ぶのにマフィアほど盛り上がって没入感が良いボードゲームジャンルはありませんね。このジャンルが人をかなり選ぶと言いますが、そもそもマフィアは互いに合わない人とするものではありません。(喧嘩になるだけです)ただし、よく合う人同士なら、ぜひこの機会を通じてお互いの人間性を存分に明かしてください。
詳細ルールはゲームごとの公式ルールブックを各出版社のホームページやコミュニティ(ボードライフ、Boardgamegeek)で探してみることをお勧めします。いつの間にかゲーム紹介の最終回に近づきましたね。次回はボードゲームと共にした一年を精算して話を交わす締めくくり回でお会いします。

素敵な写真を撮ってくださった感謝する写真作家様
@siostudio http://studiosio.co.kr/
[連載目次]
2019.01 紹介 2019.02 二人:抽象戦略 2019.03 二人:心理戦 2019.04 二人:カード 2019.05 特別編:ビッグゲーム 2019.06 3~4人:配置 2019.07 3~4人:推論 2019.08 3~4人:カード 2019.09 複数人:ブラフ 2019.10 複数人:交渉 2019.11 複数人:マフィア 2019.12 所感