TL;DR

環境配慮・持続可能性について、旅行者は何を求めているのか?

環境配慮、カーボンニュートラル——持続可能な旅行への関心が、世界中で高まっています。それに伴い、旅行業界でも持続可能性を実践する事例が増えています。

韓国のホテル業界にも、エコの波が押し寄せています。今年3月末、政府による資源リサイクル法の改正が施行され、50室以上の宿泊施設ではアメニティの無償提供が禁止されました。これを機に、多くのホテルが多様な環境配慮型サービスを提供し、新たなマーケティングの機会としても活用しています。

環境保護と持続可能性が時代の要請となった今、ホテル業界もそれに呼応する形で変化しています。

持続可能な旅行、鍵を握るのはホテル

では、旅行者は環境配慮や持続可能性について、どのように考えているのでしょうか?

Booking.comは毎年、韓国を含む34か国の旅行者を対象に、持続可能な旅行に関する調査を実施しています。今年発行された「持続可能な旅行レポート」でも、持続可能性への関心が世界的に継続していることが確認されました。

韓国の旅行者も同様です。韓国人回答者の78%が、旅行において環境面を重視すると答えています。

しかし同時に、旅行者は持続可能性が実践されていない現実に対し、強い無力感を抱いていることもわかりました。

韓国の旅行者の42%が、環境配慮の取り組みが行われていない場所では、持続可能性を実践しても意味がないと回答しました。持続可能な旅行を実践するには、旅行先や宿泊施設側の取り組みが前提になるということです。

**また、旅行者の43%は、旅行業界(サプライヤー)が環境配慮へ向かう鍵を握っていると答えています。**消費者が自らエコ活動を実践するには限界がある。だからこそ、ホテルや航空会社などサプライヤー側が動くべきだ、というわけです。

エコサービス、韓国のホテルは今?

このように、旅行者がホテルに対して環境面で求める水準はますます高まっています。持続可能性を実践できるような、多様な旅行商品・サービスを求めているのです。

すでに韓国でも、複数のホテルがエコサービスを導入し、好評を得ています。どんなサービスが提供されているのでしょうか?

最近もっとも目にするのは、宿泊客に提供するアメニティを環境配慮型製品に変える取り組みです。

使い捨てアメニティを環境配慮型の固形アメニティに切り替えたWEホテル済州のように、多くのホテルがエコアメニティを導入。長期的なブランドイメージの向上にもつながっています。

宿泊客が直接エコ活動に参加できる環境を整えることも重要です。もっともシンプルな方法は、客室にリサイクルゴミ箱を設置すること。

グラッドホテルでは、客室に一般ゴミ箱とリサイクル用ゴミ箱を併設しています。さらにロビーに「リサイクル寄付ボックス」を設置し、衣類を寄付できるようにすることで、宿泊客が持続可能な旅行に参加できるよう促しています。

エコパッケージを販売したり、イベントを開催するのも良い手段です。宿泊客が実際に環境保全活動に参加できるプログラムを含めたり、エコグッズを提供することで、付加価値を通じて満足度を高められます。宿泊客の「意味ある消費」を後押しすることになるのです。

プラスチックや使い捨て製品の使用を減らす努力も欠かせません。使い捨てアメニティの無償提供が禁止されて以降、大容量ディスペンサーの導入やリユース容器の使用など、韓国ホテル業界の環境配慮型転換は急速に進んでいます。

宿泊客に提供するペットボトルをラベルレス製品に変更したり、さらに一歩進んで客室ごとに浄水器を設置することも可能でしょう。最近では、ル・メリディアン&モクシー・ソウル明洞が全405室に浄水器を設置しました。

キーレス・ドアロック、出典:OaTec
キーレス・ドアロック、出典:OaTec

また、グランド・インターコンチネンタル・ソウル・パルナスのように、プラスチック製キーカードを環境配慮型の竹製品に変更したり、キーレス・ドアロックを導入してプラスチック使用量を削減することもできます。

不要なエネルギー消費を減らす取り組みも必要です。客室電源制御ソリューションを導入すれば、チェックイン・チェックアウト時間に合わせて自動で客室電源を遮断し、無駄なエネルギー使用を最小限に抑えられます。エネルギー節約によるコスト削減は、長期的に収益性向上にもつながります。

エコホテル、今や選択ではなく必須

先ほどのBooking.com調査によれば、世界の旅行者の2人に1人が、次回の旅行では持続可能性を実践している宿泊施設を優先的に検討すると答えています。単なるサービスや利便性だけでなく、環境を考慮する旅行者が増えているのです。

出典:Booking.com
出典:Booking.com

特に若い世代ほど、エコホテルへの関心が高い傾向にあります。彼らはエコホテルを選ぶことで、持続可能な旅行、意義ある消費を実践しようとしているのです。

今や、ホテルの持続可能性、環境配慮サービスは選択肢ではなく必須の戦略となりました。エコを実践することは、単なる環境保護を超えて、顧客満足度やブランドイメージにおいても重要な要素になったのです。

あなたの施設に導入できる環境配慮型サービスには、どんなものがあるでしょうか?