TL;DR

コロナ以降好調だったヤノルジャ、ヨギオッテなど韓国発オンライン旅行プラットフォーム(OTA)のシェアが失速

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「ヤノルジャ、ヨギオッテなど、コロナ以降好調だった韓国発オンライン旅行プラットフォーム(OTA)のシェアが勢いを失いつつある」

「一方、グローバルOTAはアゴダがネイバー旅行を抜いて3位に返り咲くなど善戦中。『国内旅行の減少、海外旅行の回復』という対照的なトレンドと、グローバルOTAの反撃により市場構造に変化が起きている。(コンシューマー・インサイト 2024/11/18)」

旅行プラットフォーム利用経験率の推移
旅行プラットフォーム利用経験率の推移

データ融合・消費者リサーチ専門機関コンシューマー・インサイトが2016年から毎年実施している「旅行商品満足度調査」。直近1年間('23年9月〜'24年8月)にオンライン旅行プラットフォームを利用した消費者(12,693人)に、どのプラットフォームを使ったか尋ね、コロナ前後6年間の推移を追った結果——

コンシューマー・インサイトは韓国OTA市場について次のように整理しています。

  • 国内OTA3強(ヤノルジャ、ヨギオッテ、ネイバー旅行)すべて下降トレンド
  • 国内旅行の比重が高いことが限界に
  • MyRealTrip、国内OTAで唯一横ばい。海外現地ガイドや多様な体験商品が効いている

一方、グローバルOTAは成長中です。

アゴダは2021年に7%だったシェアが2024年には15%に拡大し、首位ヤノルジャに5%差まで迫って3位に浮上。Airbnb 9%、Skyscanner 6%など、グローバルOTAが勢いを増しています。

この傾向は、ONDAの内部データとも一致しています。

2022-24年上半期 オンラインプラットフォーム別売上動向
2022-24年上半期 オンラインプラットフォーム別売上動向

ONDAの2024年上半期データを見ると、前年比ではやや減少しているものの、コロナ末期だった2022年上半期と比べると66.8%上昇。この傾向は下半期も続き、ONDA内部データでは2023年比でも大きく成長していることが確認できました。

国内OTAとグローバルOTAがこれほど明確な差をつけた理由は、「海外旅行の増加」だというのが支配的な見方です。

国内旅行・海外観光客推移
国内旅行・海外観光客推移

コンシューマー・インサイトの分析によれば、国内旅行は2022年をピークに減少傾向にある一方、海外旅行はさらに増える可能性が高い。特に最近では、航空券を除けば国内旅行と費用に大差がない、あるいは海外のほうが安いと感じる人が増えています。

実際のデータを見ると、国内旅行には非常に倹約的な一方、海外旅行には財布の紐が緩む傾向があります。これはOTAの主力商品である宿泊にもそのまま反映されており、海外の高額宿泊商品は主にグローバルOTAで売れる一方、国内商品は一部の高額施設を除いてコロナ以降価格下落傾向にあります。

2024年の繁忙期には、5〜10万ウォン台の非常に安い客室販売が前年比2%ほど増えた一方、15万ウォン以上の価格帯は全体的に需要が減少。表には含まれていませんが、60万ウォン以上のラグジュアリー施設の需要は大きく伸びました。

23-24年 ペンション・プールヴィラ繁忙期販売価格分布
23-24年 ペンション・プールヴィラ繁忙期販売価格分布

こうした状況下で、海外OTAを使った経験をそのまま国内宿泊に持ち込み、ホテルやペンションを予約する人も少しずつ増えている——というのが業界の声です。

もちろん国内OTAも海外航空券・宿泊・アクティビティなどを仲介し、海外旅行客の獲得に努めています。ONDAも海外ホテルと直接契約して韓国のオンライン市場に流通させ、アウトバウンド旅行者がより安価に海外宿泊施設を利用できるよう取り組んでいます。

現時点では韓国発OTAがアウトバウンド市場で弱いのは事実。しかし来年、再来年のことは誰にもわかりません。オンライン産業のエコシステムは、オフラインよりはるかに速く変わるのですから。